2009年1月4日日曜日

住宅ローンと投資用アパートローンを混同してはいけないが...



 下のビデオは著名な不動産投資家の金森さんの講演。

 投資用のローンと住宅ローンを混同して、投資用ローンで長期固定ローンを契約してしまい、投資物件を売却したら巨額の違約金を払わなくてはならなくなり、結局損した人がいる、という話。

 だから、アパート経営で長期固定ローンなど組んではいけませんよ、と警告してくださっている。

 この長期固定でローンを組むと損をする、という話は、投資用ローンに限ったことではない。住宅ローンでも長期固定で組んで長期間金利が上がらなければ結局変動でやっておきゃよかったという話で、やはり損をするのである。

 住宅だって収益物件と同じように10年以内で手放すことだってある。その場合、長期固定金利で払い続けて、その間金利が上がらなければ大損である。

 自宅マンションを買ったのは2000年。当時の売主業者から言われるままに住宅金融公庫から35年固定で借り入れ、足りない部分を銀行から5年(だったかな?)固定で借りていた。

 数年前に銀行から、住宅金融公庫の利率は高いので、うちで借り換えたらどうですか、と言われて、10年固定で借り換えた。3%台から2%台になるので、すごく得した気分になっていた。

 なんのことはない。その後、さらに金利は下がったのである。10年で払い終わってしまう計算ではなかったが、10年経過するまでに金利が上がったら怖いという理由で固定にしたわけだ。

 この時点で変動金利の方が、この10年固定より金利が低かったはずだが、「金利が上がるかもよ」という脅迫めいた言葉にまどわされて、迷わず固定を選んでしまったのである。

 これだけ長期間低金利の時代が続くと予測した人がどれだけいたのかはわからない。

 ただ、銀行がこの時代に「常に固定金利をお客に勧めてきた」のは事実だ。今でもそうだろう。

 ようするに、銀行は「銀行がもうかる商品を勧めている」だけなのだ。

 こんな簡単なトリックに気づかないのは勉強不足のなせる業だ。

 変動金利=リスク高い
 長期固定金利=安心

 この図式を消費者に洗脳し続けることが、銀行にとって確実なもうけを保証するテクニックである。

 変動金利を銀行から説明されると、リスクの部分だけが際立ってしまうような感じだが、そうでもない。

 当初金利から一定の利率以上は上がらないようになっているし、「変動」であるから、金利が下がることもあるのである。

 固定は、国の金利が下がろうと何だろうと契約期間中一切変わらない。これを「リスク」と言わずしてなんと言うのだろう。

 将来の予言は自分にしかできない。銀行は将来を予言することはできない。銀行は銀行の都合で将来を予言し、彼らがもうかる方法で利用者を導いてくださる。

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