2010年5月31日月曜日

お役所にDMをばらまいて収益物件の空室を埋める対策はできるのか

「なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか?」

そういうタイトルの本を読みました。

消防署と住宅ローンがうまく頭の中で結び付かなかったので思わず書店で手に取って買ってしまいました。

「消防署」で売れた。

ではなく実は「お役所」で売れたのです。

お役所およびその出先機関にDMを大量に郵送して、住宅ローンの契約を大量に取ることに成功した銀行マンの話です。

お役所は、人間関係が密なコミュニティーです。

そこへ商品を売り込むと、その密なコミュニティーの中で商品が人間をとおして伝播して売れやすくなる。

そういう実践をとおして、獲得したノウハウを説明した本です。

なぜこの本が役に立つと思ったのか。

空室対策です。

物件の賃貸募集チラシを配って宣伝できるのでは?そう直感したからです。

現在の状況では、賃貸を探す人の大多数はネットで検索して賃貸物件を探しているようです。

ネットで探している人が多いのなら大家が自分でサイトを開設して部屋を探している人をサイトに誘導して契約に持ち込むのが手っとり早いと思います。

ところが現実は厳しいのです。

大手の賃貸仲介業の会社が運営しているサイトは、お金をかけてサイトが検索結果の上位に出てくるような工夫をしています。

いわゆるSEO(検索エンジン最適化)対策をしっかりやっていると思います。

おそらく専門業者に安くない費用でやってもらっているでしょう。

あるいは、ネット広告(PPC広告)などで、検索画面上位にサイトリンクが登場するように広告費を使っていることも考えられます。

これをネットに詳しくない素人が、いきなりサイトだけを開設して、大手と同じようなレベルで検索結果に上位表示されようとしたら大変な労力(お金)が必要です。

チラシを「効果のありそうなグループ」に直接ばらまく。

この方法の方が人を動かすためには、ネット頼みにするよりは、より簡単なのではないかと思ったのです。

いまだにティッシュに広告を入れて街頭で配る会社はあります。

自分からパソコンや携帯で物件を探す人もいれば、「紙」で目の前に提示される情報に惹かれる人もいます。

チラシを直接渡すという行為。

これは「自分で探す」という手間をはぶいて、さらに「多くの物件の中から選択する」という面倒くさい作業を賃借人候補者にさせないわけです。

ちなみに、この著者が実験を重ねて最も効果が上がったお役所のカテゴリーは、

「汗水系」、「緊急出動系」だそうです。

チラシの色は

ピンク

が1番だそうです。


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私は、近隣の競合アパート、マンションにばら撒いた事があります。
100枚程度ばら撒きましたが(10件程度)、それでも反響ありましたよ。

対象を絞ってDMをばら撒くのは良いアイディアですね。
生保のおばちゃん(お姉さん)も職場に入り浸って、人間関係を築いて、契約をとってますものね。

Guy Rich さんのコメント...

情報ありがとうございます。なんでもやってみなければわかりませんよね。今度実践してみます。

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