2010年6月14日月曜日

再建築不可物件でも高利回りならいけるのか



あるところにすごく借金を背負って、にっちもさっちもいかなくなり、自宅を手放すはめに陥った男がいました。

その借金を返すために自宅を売ることになりました。

その物件を仲介するある不動産屋さんがいました。

その不動産屋さんは、知り合いの不動産投資家に、この家を買わないかと持ちかけました。

この投資家は興味を示し、家を見に行きました。

家は築浅で駅からも5分くらい。貸せば家賃もそこそこいけそうでした。

利回りも10台半ば以上いきそうです。

ところが、ひとつ大きな問題がありました。

この物件は再建築不可でした。

がんばれば、再建築可の条件にもっていくことは可能です。

でも、がんばってお金と労力を使っても絶対再建築可となる保証はありません。

悪いことに、この投資家にはお金がありませんでした。

だが、お金がなくても融資を受ければ買えるのが不動産投資のすごいところです。

投資家は再建築不可物件でも融資をしてくれると言われているローン会社に打診してみようと考えました。

ローンが思ったとおり出れば、現金は、わずかの手数料のみのフルローンとなる可能性もありました。

しかし、残念ながら賃貸として利用するにはリフォームにお金をかけなければなりません。このお金までは出ません。

ここで投資家は、ハッとわれに帰りました。

なけなしのお金をつぎこんで、しかも多額のローンを組むことにメリットはあるのでしょうか。

賃貸付けに成功しても、果たして長期間住んでいただけるのでしょうか。

これから投資を続けるうえで与信に傷が付くことになるのではないのかな。

色々な考えが渦巻き...

結局、投資家はローンの打診もせずにこの不動産購入の話は流れてしまいました。

この後、この投資家は知り合いの投資家へ、この物件の話をもっていき、買い手は複数現れました。

価格は最初にもちかけられた額よりは、1割以上値上がりし、ある投資家が現金で買うことで決着したようです。

現金購入なら与信に傷はつきません。

だが、利回りも当初より下がりました。

結論。

再建築不可物件にも立派に市場はある。

だからと言って買って良いかどうかは、投資家である「あなた」が決めることです。

儲かるか傷つくかは再建築不可であるという条件を有利な要素として引っ張れるかどうかではないでしょうか。

*銀行融資状況-スルガでアパートローンより住宅ローン借りて賃貸併用住宅の方が良い?

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