2012年1月20日金曜日

不動産投資でフリー(無料)マーケティング戦略を使い収益をあげられるのか



グレイトフルデッドという米国のロックバンドがとったフリー(無料)戦略を軸にマーケティングの手法を説いた本を読みました。

このバンドは60年代から活動しているのですが、コンサートの録音や録画を許可し続けているそうです。

無料で録音させてそのテープを友達に回してもらって口コミを広げてもらう。

それが宣伝となってコンサートにお金を払って来てくれる人が増える。

「最初は無料で」という餌を与えて、収益の元になるファンの数を増やすという手法です。

この人たちはローリングストーンズなどのメジャーなアーティストがとった、「管理された」、「排他的」なマーケティングではなく、フリー(無料)を活用し、自由に無限大に潜在的顧客を増大させていったのです。

この「フリー」マーケティングは果たして不動産投資でも使えるのでしょうか。

賃貸の需要が少ない(供給過剰)地域では敷金礼金ゼロに進み、さらに「フリー」レントへと進んでいきます。

この「フリーレント」というものがグレイトフルデッドと同じようなフリー戦略になるのでしょうか。

「あの賃貸物件はただで住まわしてくれるらしい」

そんな口コミが流れても、大家は儲けにはならないですよね。

1回フリーレントを始めちゃったら、次もフリーを続けなければなりません。

恐ろしいことです。

賃貸のフリーレントの場合は、一定期間の後に有料の家賃が発生します。

当然ながらこのフリーの期間が長いほど大家は損します。

最も避けたいパターンです。

妄想の世界ですが、全部の所有物件をフリーにして賃借人を集めたとして、その後の有料期間で儲けを出せるのは、おそろしく大量の賃貸物件を所有している投資家だけでしょう。

フリー戦略は大量の潜在的顧客を増大させるのには役立つかもしれません。

不動産賃貸の場合は、フリーで呼び込んでも、その後、収益につなげることができなければ意味がありません。

ですから「フリー、フリー」と頭の中で妄想を呼び起こそうとしても、不動産とはなかなかつながりません。

残念です。

どなたか賢い方で不動産賃貸におけるフリー戦略を編み出した方がいらっしゃったら、こっそり教えてください(爆。

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