2012年7月24日火曜日

地方の高利回り収益物件か都心の低利回りか



お金持ちってのは投資に使う金額が桁違いなんだがサラリーマンでもそのマインドでお金を使えばレベルは上がるはず 都心低利回りでも初期投資ができれば後が楽になるかも イナカ高利回りで投資を継続するのはフィジカルに厳しい


このツイートの意味は地方物件が有利か都心物件が有利かということを今一度冷静に考えてみた結果思いついたひとつの答えです。

不動産投資は、どう考えてもお金がかかる投資です。

貯金もなく収入の低い人にフルローン・オーバーローンで銀行が融資してくれるわけがありません。

ただ、「まとまったお金がある」人は使い方さえ間違えなければ、うまくいくのではないかという期待があります。

ウチも最初はお金がなかったので、最初は地方の高利回り収益物件を狙いました。

教科書どおりの定石でしょうか。

高利回りといっても色々あって、地方によっては20%から30%がごろごろしていると思います。

一方、都心の23区で人気の地域はせいぜい8%くらいだったりします。

普通は、この利回りの差に愕然として、つい高利回りの物件から入ります。

この高利回りの正体は

「ハイリスク物件」

だということです。

このハイリスクの意味は

満室想定利回りを実現させるためには相当な追加資金と労力が必要だということです。

地方高利回り物件で儲けていくためには、追加資金を投入し利回り低下を防ぐ事と労力の省力化を実現させなければなりません。

あなたは空室を「お金を使わずに」、「労力をかけずに」埋められますか?

さらに問題になるのは地方物件の個都税の高さです。

地方高利回り物件というのは価格の割りに土地面積が広かったり、建物が大きかったりします。

駐車場が付いていれば当然土地は広いですよね。

これで建物がRCとなると、かなりの税額になります。

一方、都心の低利回り物件は

「ローリスク物件」

の可能性が高いと思います。

ローリスクの正体は

客付けがやりやすく、出口がはっきりしている、ということです。

都心には需給バランスが崩れて供給過多になっている地域もありますが、そうでなければ基本的に空室を埋める期間も短く労力も少なく済みます。

地方物件と比べれば同じ価格帯の物件なら都心の方が家賃が高いはずです。

そして、同じ価格帯の物件なら、地方物件の方が個都税が高いかもしれません。

逃げることのできない税金が高くて、家賃が安いという地方物件の不利な点は初期投資の少なさということで相殺できるかもしれません。

ただし、買った後の賃貸経営で支出がかなりあります。これは経験上わかります。

ここで、地方高利回りと都心低利回りのどちらを選ぶかという話の戻ると、ようするに初期投資をどれだけ入れられるかということに突き当たります。

初期投資を入れれば入れるほど不動産投資は楽になります。

頭金を多く入れることによりCFが増えます。

空室率が上がっても安心できます。

同じ金額を投資するならば、都心物件の方が肉体的にも精神的にも楽なのではないでしょうか。

もちろん苦しい労力をいとわないエネルギッシュなあなたなら逆の方向でも良いかもしれません。

ウチは無理ということが確認済みです。

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2 件のコメント:

荻窪ケン さんのコメント...

私も茨城県の物件を持っていますが、利回りにつられて買いました。入居率が半分でしたので、リフォーム代金と入居付に金銭的にも精神的にも疲れます。

片や、都内の新築マンションは完成前に満室。茨城物件に比べれば何にもしていません。

そして、この都内で上がった収益を茨城につぎ込んでいる。泣けてきます。

Guy Rich さんのコメント...

利回りは投資家が魅かれる最大の錯覚ですよね。「満室想定表面利回り」...これを達成するのがどんなに大変かは実践した人にしかわかりません。ウチは地方高利回りを運営する気力体力は限界です(笑)

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