2012年11月13日火曜日

区分所有の賃貸・売買で不動産投資という選択はどうなのか



中古区分を短期で売買して不動産投資をしている不動産業者が書いた本を読んだ事があります。

長く持っていてはいけない。

数年で売れ。

みたいなことも書いてあったと思います。

現金買いで「登記移転も自分でやれ」と勧めていました。

確かに数百万の物件のために登記費用は使いたくないというのでしょう。

経費を最小限に抑えて物件を売買することで収益を上げようという考えです。

ただし、登記の手続きを投資家が自分でやるというのも時間とエネルギーを消費する訳で、果たして、これが合理的な方法なのかは疑問があります。

不動産の売買は経費がかかるものですが、それを払いたくなければ己の時間とエネルギーを使うしかないのです。

その場合はまず自分の時間当たりの稼ぎをまず計算した方が良いのではないでしょうか。

区分での不動産投資が好きな人は客付けや管理が簡単だからという意見があると思います。

ですが、供給過剰の地域なら難しさは一棟ものと変わらないかもしれません。

区分所有でわずらわしいのは管理組合があることですね。

管理組合の理事はマンションの戸数にもよりますが、数年おきに回ってくるでしょう。

この仕事が回ってきている時に大規模修繕の問題にぶち当たると大変な困難が待ち受けています。

多額の出費を強いられる恐れがあり、その出費を抑えるために理事会の中で交渉をしなければなりません。

大規模修繕の問題に直面した経験はありませんが、理事長の役回りをした時にささいな改善や修繕などでも予想外の抵抗があり、なかなか思うとおりにいかずに悩まされたことがあります。

その時の経験で、区分マンションを所有することがいやになったのです。

区分でも数多く買い進めていけば、CFも大きく育っていくとは思います。

残念ながらそのスピードは遅すぎて、結局一棟ものと同じような苦労を抱えるならメリットはないな、というのが区分所有に関する昔の印象で、その考えは今でも変わりません。

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