2014年8月3日日曜日

海外不動産投資:ロンドンで英国不動産投資の基本を聞いた





ロンドンへ行く前にネット検索して日本人を顧客としているらしい不動産業者を発見した後、ロンドンで電話してみました。

初めて担当者と電話でお話しした時点で、ターゲットとしている価格帯を聞かれて正直にお答えしたら、その時点で客ではないと判断されたようでした。

それでも一応ロンドンの不動産市場についてお話を伺いたいとお願いしたら快く受け入れてくださいました。

この業者はロンドンで日本人・企業を中心顧客として商売をしているそうです。

現在の為替レートの圧倒的不利状態でロンドンでの日本のプレゼンスは誠にカゲロウのように薄いのです。ビジネスとして果たして成り立っているのかなと思いました。

しかし、良く考えると商売は需要が少なければ少ないほど、ライバルが少ないほど一人勝ちとなる可能性が高くなります。

そんな感じのお店なのかなと思い、ありがたくオフィスで7月14日にお話を伺いました。

このお店では、新築マンションを売り込む訳ではないので、ロンドンでの賃貸業状況についてじっくり話を聞くことができました。

冒頭から貧乏投資家がこの場所でプレーヤーとなるのは無理というデータが披露されました。

以下はとりとめもない話から抜粋して列挙したものです。

  • 現在の住宅ローンは2.3〜2.5%で投資用ローンは4.4%。頭金の額により金利は変わる。
  • 頭金は物件価格の55〜60%は出しているが25%で出ていた時期もあった。
  • 通常、半分の額は頭金として入れる。
  • 2015年4月からキャピタルゲイン課税が外国人に対しても実施される予定だが、その内容は決まっていない。
  • ロンドンの地元民は一般的に14〜15カ月しか住まない。賃貸契約は1年。
  • ビザを取得して英国に住んでいる人はビザの有効期間は必ず住む。
  • 日本では新築物件には銀行はローンを簡単に出してくれるが、英国では新築物件にはあまり積極的に出してくれない。なぜなら新築物件は実績がないから。新しく開発された地域の価値は見極めにくいので銀行はローンを出したがらない。
  • 固定資産税と類似の税金として、council taxがある。物件の価値によって変わる。ただし、これはテナントが入ればテナントが払う。日本では固都税をテナントが払うことはない。
  • 物件の管理費は大家が払うが入退去時に行うinventory checkは専門の業者が行い、その費用は大家とテナントが折半する。
  • 不動産投資はオフショアにお金を入れておいてから売買する。ローンを組む場合は英国内に銀行口座がないとできないし、家賃も売買と同じ口座にしなければならない。
  • このようなオフショアへの口座開設などは金融ブローカーがいるのでお任せできる。


外国だから当然ですが、日本の不動産の慣行とは違うところもあるし、似ているところもあります。

お金さえあれば外国人が英国で不動産を買うことは難しくはないな、と感じました。

業者の話しぶりでは、外国人が地元の銀行で融資を得ることは可能な雰囲気でしたが、金融ブローカーという職種があるということは、このような人たちにお金を払う必要があるようです。

オフショアにお金を入れておくのは英国で不動産を買う人にとっては常識のような感じでした。ということは、そういう金融機関へお金を預けておくことができるほどの資産がなければならないということですね。

いつものように貧乏投資家は「およびでない」 のが海外投資の実態です。

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