2013年11月28日木曜日

マンション管理組合の役員は面倒臭いが自分の資産を守るためだから





自宅としてマンションの区分所有物件を買ったのは今回で2度目です。

前回のマンションを売却して家を建てようと思った原因のひとつがマンションの管理組合だったのです。

管理組合の理事長の役職が回ってきていました。

マンションの管理費をできるだけ節減して将来に備えることがマンション所有者の利益になることだと思っていました。

ところがどっこい。

こちらが一生懸命、削減できそうな経費を探して提案しても受け入れられないのです。

「誰も聞いていないBGMの契約はやめましょう」

そう提案すると、BGMという付加価値があるので、はずすとマンションの価値が落ちる。

そう反論する人がいました。

これを言った人は直後に転居したようですが、転売を考えていたからでしょうか。

マンション管理の支出で最も大きそうなものがエレベーターの保守管理費です。

これは新築マンションでは当然、日立や三菱など大手のエレベーター製造会社のフルメンテナンスの管理となっています。

ガッツリお高い保守点検費が取られ続けます。

これを安くする方法はおそらくメーカーのフルメンテ契約から外部業者によるPOG契約に切り換えるしかないことが判明しました。

POGというのはパーツ、オイル、グリースの頭文字でエレベーターの点検と部品の補修だけはしますよ、という形態です。

こういう業者と契約すれば日常的な保守点検費は大幅に削減できます。

残念な点は大掛かりな修理が必要になったり、エレベーターの箱自体を交換しなければならなくなった時に対応が難しいところです。

POGにすればフルメンテの約半額で保守点検が可能となることがわかったのです。

理事会でこの件を提案すると否定的な意見しか返ってきません。

悪いことにこの時期はエレベーター事故が続いていました。

ほとんどシンドラー社の事故でしたが、「エレベーターの保守が悪いと危ない」というイメージが一般人に強く印象付けられてしまったようです。

まあ、もろもろ面倒くさいことがあったわけです。

そして、ある日、同じマンション内の部屋が驚愕の価格で売りに出されていたことから事態が激変しました。

「自分たちの考えだけで資産の管理をすることができない面倒くさい区分マンションより土地を買って家を建てた方がよいのでは!」

そこからマンションを売りに出してそのお金で新築を建てようという発想になったのです。

結果的にマンションの売り時を見誤り、大きく損失を出したのです。

浅はかでした。

当時もなんとかして自分たちでお金を稼ぐ方法はないかと模索していたのですが、この時はまだ不動産投資に関する知識もモーチベーションもありませんでした。

現在は収益物件を数棟買い、当時とはまったく状況が変わりました。

家を建てたはよいが、お金をかけすぎて、しかも住みにくい建物になってしまっていました。

結局、区分マンションの方が住みやすく便利だよね、とまたも考えがコロリと変わりました。(笑)

まもなくマンションの総会がやってきます。

今回も懲りずに管理費を削減する方策を提案してみたいと思います。

前回と違うのは、投資家目線でマンションを保有している人など理事の中にはいないという事がわかっていることです。

あらゆる提案に対して反対する人がいても「ああそうだよね」と余裕をもって対応できます。

マンション管理費が高いままでは「将来、自分の首を絞めることになりますよ」という説得の言葉に対してどういう反応が出るのか、楽しみです。

2013年11月11日月曜日

不動産投資はギャンブルか堅実な金儲けか?





不動産投資は結局ギャンブルではないのかという話を聞いたので考えてみました。

ギャンブルというのは自分でまったくコントロールできる要素がないものを言うのではないでしょうか。

オッズをギャンブラーが変えることはできませんね。

宝クジはたとえ大量に買ったとしても当選確率を大幅に上げることはできません。

こういう要素が不動産投資にあるのかというと

ありますね。

不動産投資の教科書やセミナーなんかでも必ず、まずキャッシュフローが出るかどうかシミュレーションしましょう、などと教えられます。

儲かるかどうか数字ではっきりわかるはずというわけです。

もうひとつよく言われることですが、物件を自分の目で見て調査しましょう、という教えです。

まず、この儲かるかどうか事前に「計算」して「調査」すればわかる、という話です。

これは、もっともらしく聞こえますが、どうしても事前にわかりようがない部分が大きいのです。

その中のひとつが、「入居者の入れ替え」です。

物件の入居者がどれくらいの頻度で入れ替わるのかはまったくわかりません。

駅近の一等地にあるワンルームなら入れ替わりが多いかもしれません。

入れ替わりが頻繁にあればリフォーム費用や客付けのための経費がかかります。

これはバカになりません。

ウチはファミリー物件しかありませんからワンルームに比べれば入れ替えの頻度は低いのではないかと推測していますが、これも物件により差があるでしょう。

どういう人を賃借人にするかによっても変わると思います。

収益不動産を買う前にわかることは家賃、固都税、管理費、ローン返済額などがあります。

わからない要素でキャッシュフローに大きく影響があるというのは怖いことです。

ウチも買った瞬間から退出が続き1年間、毎月のように客付け、リフォームに苦労した物件があります。

当然、この期間は物件から上がる収益はなかなかたまりません。

むしろ赤字にならなかったからまだ幸いでした。

現在、4棟を保有していますが、すべての物件でこのような状態が何年も続けばどうなるでしょう。

「儲かる物件か儲からない物件かが買う前にすべて見極められる」

それは幻想です。

だからと言って不動産投資がまったくのギャンブルだとは思いません。

ただし、「ギャンブル的な要素がかなりある」という事実を理解したうえで挑戦するという「胆力」が必要でしょう。

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